#1 These Are The Days

 ぼくの好きな「Ally McBeal」というドラマのファーストシーズンの最終話で、アリーの上司である法律事務所の共同経営者ジョンがこんなことを言っている。

 

“If you think back and replay your year, if it doesn't bring you tears, either of joy or sadness, consider the year wasted. ―それまでの一年間をふりかえってみて、うれし涙も悲し涙もでないのはその一年を無駄にした事だってことだ”

 

 このエピソードをはじめて観たのは高校生の時だったけど、東京で働くようになってから毎年仕事納めの日にこの言葉を思い出す。自分を“よくやったじゃん”とねぎらってあげられるだろうか。今年の目標だったアンガーマネジメントもできてただろうか。

 

 暴動が起きるのも、ネガティブなコメントをインターネットに書き込むのも、頭に血が上っているからだ。でも、人間は洋服を着て理性的にふるまってはいるけれどもそもそも生き物で、そのときどきで感情に振り回されたっていいとぼくは思う。

 

 人間関係もそのひとつ。ぼくは今年の終わりに大好きな人ができて、しばらくあきらめようと思っていた感情のふたをもう一度開けてみることにした。怒ったり悲しんだりするのはエネルギーがいる。20代とは違って、どんな時でもエネルギーいっぱいとはいかない。だからこそ、その力を注ぐことを、ぼくはその好きな人にもしてみてほしいと思う。

 

 トライ&エラーでも、時には感情に振り回されても、一年が終わるときこれでよかったと思えるように精いっぱいやってみる。恋愛も、お仕事も、自分磨きも。それが、毎年のことながらぼくの野心です。

 

Written by M