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誰かと親密になるということに怖さがある。

 

自分をさらけ出して、慣れと倦怠が始まる感じが怖い。それを愛だという人もいる。着込んだ服からしわが取れなくなるように、だんだんと汚れていくのを見るのがとてもつらい。

 

人間関係がブツンと切れる音を聞いたことがある。それはとても僕にはショックだった。どうしたらそんな音を聞かなくてよいのかを考えて自分の心に何重にも乾いた膜を張るようになった。

 

落ち込んで立ち直るサイクルを短縮させるために、落ち込まなくていいプロセスを編み出す。そういうことがとてもうまくなっていった。

 

心を開いて、という歌が好きと言われて何度も聴いているけれど、まだ心を開けてない自分がいるんだろうか。そしてそれはこれからの人生で僕が取り組んでいくことなんだなと思う。誰かと真剣に話すと自分が見えてくる。自分の気づいていなかったことに、気づく。

 

それが付き合うということなんだと思うし、親密になるということなんだと思う。